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本を読み続ける中小企業経営者の読書記録

中小企業の経営と読書

中小企業の経営者にとって読書はなぜ大事なのか?

1.経営者に一定の知識とスキルがないと現実的に会社運営が困難


中小企業の場合、社長が無能であるとかなりの確率で会社は衰退または倒産していくと思います。私自身も僅か30数年の人生で、何度も悲惨な状況を見てきました。中小企業の経営は99%が社長の責任というような本もあります。
特に零細企業の社長は、いわゆる「専業経営者」になることは不可能です。常にプレイングマネージャーである必要があります。
しかも圧倒的な能力である必要があります
中小企業の経営者は具体的なスキルが必要です。

2.精神的な安定のために必要


中小企業を運営していると、様々な難題が次々と起こります。大企業と違って、資金的にも人材的にも対応には限界があります。そのストレスはサラリーマンとは比べ物になりません。
何かの課題や悩みに直面したときには、具体的な対策や解決のためのヒントが必要となります。人間は、答えやヒントが見えた時点でそのストレスは大幅に軽減されるそうです。逆に、対策やヒントが見えない限り不安感は続きます。
精神的な安定のためには、読書を通じて解決策やヒントを見出しておくことが不可欠です。

3.本以外に、頼れるメンターが少ない


会社を経営していると、社員に相談できないような悩みも出てきます。だからといって、社外の誰かに相談したいと思っても、頼りなる人が意外に少なかったりします。経営の悩みをサラリーマンの友人に話しても、あまり意味がありません。基本的には、実際に人を雇って、経営している人にしかわかってもらえないような苦しみが多いのです。
経営者の集いのようなものに参加する以外は、本からヒントを得るしかありません。

4.時間・コスト面でのパフォーマンスが異常に高い


よほど余裕のある会社で無い限り、社長は経営者向けのセミナーに参加できるほど暇ではありません。一方、本は隙間時間に読むことが出来ます。私の場合は、朝と帰りの通勤電車の中で30分ずつ本を読んでいます。1日1時間、5日で5時間を読書に充てることで、週に2~3冊は読むことが出来ます。コスト的にも、セミナーの場合は数万円もザラですが、本の場合は高くても2,000円以下が多いです。あり得ないほど効率よく知識の習得な可能な「本」を活用しない手はありません。

5.大きな失敗が許されない


大企業は多少の失態があっても殆どの場合は何事も無かったかのように収束します。しかし、中小企業では大きなミスが許されません。中小企業での致命的なミスは文字通り会社の終わりに直結します。
中小企業であっても、生活がかかっている社員はいます。経営者としては会社を潰さないための使命感もそれなりに必要かと思います。できるだけ致命的な失敗をしないようにするには、まずは他人の経験を勉強するしかありません。そのためには本を読むことが最も効果的です。

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