『世界基準の上司』のレビュー
2020/05/23
『世界基準の上司』とは
タイトル: 世界基準の上司
著者:赤羽雄二
出版社:KADOKAWA/中経出版 (2015/2/28)
おススメ度
★★☆☆☆
(2点/5点満点)
『世界基準の上司』の概要
世界基準で活躍する上司になる
<世界基準の上司の根本的な考え方>
- 方針を明確に打ち出し、部門の成果を最大化する
- 部下のもつ力を最大限引き出し、成果を出す
- 成果を出しつつ、部下を最速、最大限育成する
- 部下の成長可能性を信じ、常にポジティブに接する
- 一人ひとりに合わせて部下育成を進める
- 部下育成は上司の自己満足で行うものではない
- 部下を罵倒したり、感情の発散対象にしない
- 部下は上司の奴隷ではない
- 部下育成は上司の責任、成長は部下の責任
- 上司の意図を汲み、良いところだけ前向きに学ぶように伝える
部下との協力関係を築く
・プレーヤーからマネージャへの転換は誰もが通る道である
・部下を馬鹿にしない
・苛立ちを絶対に見せない(いらだちは害にしかならない)
・部下への関心を持って真剣に接しているかが重要
・部下の話をしっかり聞く、最後まで聞く
部下に具体的な指示を出す
・目標の合意からすべてが始まる
・「具体的な指示」を出す⇒「課題解決の方針」のこと
・アウトプットイメージ作成アプローチで成果を出させる
→表示、目次、各ページを30分程度でざっと書く
→頻繁に進捗を確認する
チームから最大の成果を引き出す
・評価は「公平性」「公正さ」「透明性」が何より重要
・部下の言葉ではなく、行動と結果で評価する
・やる気は[上司への信頼感×成長意欲]
・成果を出すことで部下は育つ
・部下の成長が上司の成長
部下とのコミュニケーションをとる
・常にポジティブフィードバックを心がける
→照れずにやれば慣れる。良いことはどんなに小さなことでも褒める。
失敗しても「次回こうすれば」と助言する。
・部下の悩みを聞く
・チームミーティングを効果的に実施する
→課題を決めて1時間を以内
決定事項を明記、共有し、アクションに移す
部下をきめ細かく育成する
・部下それぞれ接し方をかえる
・出来ない部下への接し方で上司の器が分かる
→きめ細かいフォローが必要 ⇒上司力を格段上げる「鍛錬の場」
・自分は出来たと思わないことが大事
・態度や表情など、部下は全部見ている
・自信を持たせることが全て
・「ここまでやらないといけないのか」という考えを捨てる
・つぶれそうな部下を支える(←上司の責任)
→励まされてもツライだけ。
→つぶれそうになる前に負荷を減らす
→小さな成功体験から積み上げ直す
新たに得られた知識・情報・気づき・考え方など
- 自分は出来たと思わないことが大事
『世界基準の上司』を読んで実行すること
- 苛立ちを見せないにする
- 「ここまでやらないといけないのか」という考えを捨てる
『世界基準の上司』はこのような人にお勧めします
『ゼロ秒思考』の著者が書いた上司論です。
部下の育成に関する話が中心ですが
一定水準以上の優秀な人が集まる大企業を前提とした話が多いような気がします。
内容的には定番事項が中心で、あたり障りなく無難にまとめています。
まとめ方や切り口にもそれほど工夫は見られず、
少し薄いかなぁ、というのが率直な印象です。
これまでに部下育成系の本をたくさん呼んできている人には
残念ながら新たに得られる情報は少ないと思いますが、
大企業で新たに管理職になったような人には良い本かもしれません。
ということで、最後までお読みいただきありがとうございました!