『書かずに文章がうまくなるトレーニング』のレビュー
2015/10/31
『書かずに文章がうまくなるトレーニング』とは
タイトル:書かずに文章がうまくなるトレーニング
著者:山口拓朗
出版社:サンマーク出版 (2015/7/22)
おススメ度5>
★★★★☆
(4点/5点満点)
『書かずに文章がうまくなるトレーニング』の概要
総合力向上のためのトレーニング
・読み手本意の文章を心がける(「贈り物」の意識・・・信頼と検証が大事)
・自分への問いかけをする(自問自答のトレーニング)
・ルーチン化する(集中力、スイッチ)
⇒イチローの例、パブロフの犬
・締め切りを設ける
・類義語、表現をひねり出す
「わかりやすい文章」のトレーニング
・結論を明確にする
・モノサシを決める、モノサシに優先順位を付ける
・文章を半分削る
・抽象→具体の流れ
「説得力のある文章」のトレーニング
・情報漏れをなくす(5W3H、”How many”,”Hou much”)
・「メッセージ+理由」
・具体例を記載(例えば○○)
・「要するに」で最大のメッセージを
⇒事実から本質を抽出する
「深みのある文章」のトレーニング
・視点を増やす
・感情の正体を深堀する(なせそう感じたか?など)
・ディテールを書く
・気付く力を高める「掛け算トレーニング」
⇒共通点を見出す(例:ヤフートピックス×文章)
「興味をひく文章」のトレーニング
・記事タイトルで人間の「心理」と「欲」をつく
(○○したい~、○○しないための~)
・自分の言葉で体験を語る(体験抜き出しトレーニング)
(例:「駅」 好きな駅は?その思い出や体験は?)
・細部にこだわる(attention to detail)
・断言する
その他
・他人の文を見てわが文を直せ
・「鳥の目」と「虫の目」を意識(二つの視点)
・難しいことを喜ぶ
・書くことを通じて自分を知る
新たに得られた知識・情報・気づき・考え方など
- 「事実から本質を抽象する」という流れを型として意識すると良さそう
- 自分の感情と向き合うことが文章力を高める
『書かずに文章がうまくなるトレーニング』を読んで実行すること
- 自分に対して締切を設けるようにする
- 感情の正体が何かを考え、言葉で表現するように意識する
- 掛け算トレーニングをやってみる
『書かずに文章がうまくなるトレーニング』はこのような人にお勧めします
文章は実際に書けば書くほど上達していくものだと思いますが、書いていない時間もトレーニングとして活用する意識をもつことで文章力を更に高めることが可能になると気付かされます。
執筆活動やブログを運営している人は、有益なヒントが得られます。具体的なトレーニング方法が数多く記載されており、読んで損することは無い本だと思います。
ということで、最後までお読みいただきありがとうございました!