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本を読み続ける中小企業経営者の読書記録

『パワハラ防止のための アンガーマネジメント入門』のレビュー

      2015/10/04

『パワハラ防止のための アンガーマネジメント入門』とは

タイトル:
パワハラ防止のための アンガーマネジメント入門
怒り、イライラのコントロールで、職場は変わる! 成果が上がる!
著者:小林浩志
出版社:東洋経済新報社 (2015/2/14)

おススメ度
★★★☆☆
(3点/5点満点)

『パワハラ防止のための アンガーマネジメント入門』の概要

コップの中の水(怒り)が一定水準に達しないようにする。

「対処法」(短期的、水を抜く)について

・深呼吸(複式)
・カウントバック(100から3ずつカウントダウンする等、いびつなほうか効果的)
・ポジティブセルフトーク(「これは成長のチャンス」など)
・タイムアウト(1回、場を離れる)
・怒りに点数を付ける
・イライラを紙に書いて見える化する(※就寝前には書かないほうが良い)(
 ⇒怒りのクセをパターン化し、コアビリーフのゆがみを直す
・不安を紙に書く⇒重要かつコントロールできることに集中
・24時間アクトカーム
・グラウンディング(腕時計に集中するなど)
・ガーディアンエンジェル(身近な誰かの応援をイメージ)
など

「体質改善」(長期的、コップを大きくする)について

・憧れの人になりきる
・有酸素運動
・怒りのパターンを壊す
 ⇒いつもと違う行動を一つする(例:ひと言、感謝の言葉を添える)

問題となる怒りの表れ方への対応例

①頻度が高い怒り ⇒いま出来ることに集中する
②強度が強い怒り ⇒怒りに点数を付ける、ポジティブトークなど
③持続する(しつこい)怒り ⇒建設的、解決思考。変えられないもの(他人)があると割り切るなど
④攻撃性を伴う怒り ⇒グラウンディングなど

怒りには「コアビリーフ」に影響される

・コアビリーフ=「○○であるべき」など、以下のような強いこだわり
①道徳心
②利己心(最上、完璧)
③自尊心
④執着心
⑤警戒心
⑥自立心(独善的)

アンガーマネジメントにおいて必要な意識

・他人を変えるのではなく、自分を変える
・怒りの代償の大きさを理解する(信用も仕事も失う!)
・目的と優先順位
⇒NFLプレーヤーの例(一生分をいま稼ぐ→お金を想像するトレーニング)

新たに得られた知識・情報・気づき・考え方など

  • 怒りは二次感情 ⇒ 相手の一次感情を観察することが大事

『パワハラ防止のための アンガーマネジメント入門』を読んで実行すること

  • 対処法を順次試していく

『パワハラ防止のための アンガーマネジメント入門』はこのような人にお勧めします

怒りっぽくて損している経営者・マネージャーの皆さんにおススメです。ちなみに、私は「自立心」に関するコアビリーフが強い気がしています。
とにかく自分の感情を常に客観視できることが大事ですよね。

ということで、最後までお読みいただきありがとうございました!

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