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本を読み続ける中小企業経営者の読書記録

『伝わる文章が「速く」「思い通り」に書ける 87の法則』のレビュー

      2016/01/09

『伝わる文章が「速く」「思い通り」に書ける 87の法則』とは

タイトル:伝わる文章が「速く」「思い通り」に書ける 87の法則
著者:山口拓朗
出版社:明日香出版社 (2014/1/18)

おススメ度
★★★★☆
(4点/5点満点)

『伝わる文章が「速く」「思い通り」に書ける 87の法則』の概要

わかりやすく書く

・対等の関係にある語句は表現を揃える(高い⇔安い)
・大状況→小状況の流れにする
・曖昧な表現は避ける(具体的な数字や固有名詞を使う)
・いわゆる「こそあど」を出来るだけ使わない
・5W2Hを常に意識

簡潔に書く

・メッセージを一つに絞る
・一文一義を心がける
・贅肉を落とす(文章の大黒柱に絞って3割ダイエット)
・「こと」「もの」に依存しない
・「の」の連続は避ける(一文に2回まで)

速く書く

・まず設計図を作る
・一気に書く(50%でOK)
・以下のようなパターンごとにテンプレートを活用する
①比較型
②提案型(現状→提案→具体案→効果→方法論 の流れ)
③主張型(想定しうる反対論への理解も入れておく)
④紹介型(体験を書く)
⑤結論優先型(結論→理由・根拠→詳細・背景→まとめ の流れ)
など

その他テクニックなど

・括弧を活用する(語句の強調に山カッコ< >、二重山カッコ<< >>など)
・「れる」「られる」をなるべく使わない
・抽象と具体を同時に盛り込む
(「つまり」を[具体→抽象」、「例えば」を[抽象→具体]の場面で使う)
・推敲、見直しは紙に印刷してチェック
・WORDの自動校正機能を活用
・とにかく自分の言葉、切り口で書く!(やはり「体験」がよい)

新たに得られた知識・情報・気づき・考え方など

  • テンプレート(型)の活用による効率化が必要

『伝わる文章が「速く」「思い通り」に書ける 87の法則』を読んで実行すること

  • 文章を書き始める前に必ず設計図を書く
  • 文章は一気に書く
  • 文章をチェックする際は必ず紙にプリントする

『伝わる文章が「速く」「思い通り」に書ける 87の法則』はこのような人にお勧めします

文章力向上のためのテクニック・ポイントを多数紹介しているので、
どんな人にも細かい改善点や気付きが得られると思います。
また、書き方のお作法についてはわきまえているが、
作成に時間がかかってしまうという方にも有効です。
ライティングの専門家だけあって、さすがに読みやすさも秀逸です。

自分も知見が深いテーマほど、つい情報を盛り込みすぎて
メタボな文章を作ってしまう傾向があります。
個人的な感覚的としても「3割ダイエット」は妥当な数字だと思いました。
体も文章も、積極的にダイエットしていきたいと思います。

ということで、最後までお読みいただきありがとうございました!

 - ライティング系, 書評