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本を読み続ける中小企業経営者の読書記録

『超・箇条書き』のレビュー

      2020/05/23

『超・箇条書き』とは

タイトル: 超・箇条書き 「10倍速く、魅力的に」伝える技術
著者:杉野 幹人
出版社:ダイヤモンド社 (2016/6/17)

おススメ度

★★☆☆☆
(2点/5点満点)

『超・箇条書き 』の概要

なぜ、箇条書きが最強のビジネススキルなのか?

・経営コンサルは何でも要点を3つくらいにまとめる
 →多忙な経営者に情報処理の負荷を減らす。
 「ベタ書き」と対立するものではない。
 (場面と相手に応じて使い分けるもの)
・箇条書きは伝わりすぎてしまうもの
 →相手気分を害するリスクもある点に注意
・「短く、魅力的に伝える」=「超・箇条書き」
 ⇒3つの技術要素(①構造化、②物語化、③メッセージ化)

構造化(レベル感を整える)

・コツ①:自動詞と他動詞を使い分ける
  →体言止めはしない(一瞬で全体像を理解することが困難になる)
・コツ②:直列と並列を使い分ける
・コツ③:ガバニングする(頭出しのまとめ)
  →「ポイントは3つ」とまず宣言する

物語化(フックを作る)

・相手の関心をひきつけるためのフックが必要(ロジカルバカはNG)
・コツ①:イントロでつかむ
  →ただしアンサーファーストが万能ではない点に留意
・コツ②:MECE崩し(MECE=「漏れなくダブり無く」)
  →重要度の低いことは伝えない
・コツ③:「固有名詞」で具体的にイメージさせる

メッセージ化(スタンスをとる)

・「で、それで何か?」で終わるのはNG
 →スタンスをとることが必要
 ⇒「無難」を選ぼうとする自分が最大の敵
・コツ①:「隠れ重言」を排除する
 ※例ⅰ「日本はゴールが欲しいですね」
  (サッカーをしていればゴールを目指すのは大前提)
  例ⅱ「差別化した新商品を作ります」(競争があれば当たり前)
   ⇔「自分の信じる商品を作ります」
・コツ②:否定で退路を断つ
 ※例「○○するのではなく××をする」「AよりもB」
・コツ③:形容詞、副詞は数字に変える
 ※例「3年間で5つ以上の新商品を作ります」

新たに得られた知識・情報・気づき・考え方など

  • 「箇条書き」をビジネススキルと捉える人がいる

『超・箇条書き 』を読んで実行すること

  • 「否定で退路を断つ」を活用する

『超・箇条書き 』はこのような人にお勧めします

箇条書きをテーマとして取り上げた本なんて殆ど無いですよね。
タイトルの切り口のみで勝負した本なのかなとは思いましたが、
どんな内容なのか気になって一応読んで見ました。

うーん・・・。
それなりのクオリティが求められる対外的な資料作成等をしており、
一定レベル以上のキャリアを積んでいる人にとっては、
ほとんどが無意識のうちにやっていることが多いような気がします。

内容が薄いので、すぐに読み終わりますが、
・これまで無意識でやっていた箇条書きの再確認
 +
・これまで気付かなかった改善ポイントを数個確認
くらいはできる本だと思います。

ビジネス経験の浅い若手の方などには、より有益なのかもしれません。

ということで、最後までお読みいただきありがとうございました!

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