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本を読み続ける中小企業経営者の読書記録

『内向型人間のリーダーシップにはコツがある』のレビュー

      2015/12/05

『内向型人間のリーダーシップにはコツがある』とは

タイトル: 頼めない・叱れない・人間関係が苦手・・・内向型人間のリーダーシップにはコツがある
著者:渡瀬謙
出版社:大和出版 (2013/9/14)

おススメ度
★★★☆☆
(3点/5点満点)

『内向型人間のリーダーシップにはコツがある』の概要

内向型リーダーの長所

・真面目さ
・聞き上手→優れたリーダーは黙って話を聞ける
・臆病さ(慎重さ)
・人の気持ちに敏感→相手の個性に合わせた対応が出来る
・細かい(神経質)→プラスに活かせる
※「素の自分」で臨んだほうが上手くいく
 →既存のリーダー像に振り回されない
 →仕事の結果を出すことがリーダーのゴール

部下との人間関係をラクにする

・2つのコツ
 ①無理にリーダっぽい振る舞いをしない
 ②無理に仲良くしようとしない
・朝の挨拶が大事(ポイント)
 ①一言コメントを加える
 ②相手の目を見て挨拶する
 ③リーダーである自らが先に挨拶する
・スタンスを「指示」から「相談」に変える
・格好悪い自分を見せる、虚勢をはらない

部下の育成法

・基本→相手の立場で考える(内向型の得意分野である)
・相手のマイナス面に意識が向きがちな性格を自覚する
 →褒めてから指導する
・プロセスを褒める、小さな部分を軽く褒める
 →プロセスに注目すると褒める点はいくらでもある
・任せる際は中間納期を設定する(心配性だから)

うまくまとめないほうがチーム力はあがる

・まとめようなんて考える必要ナシ
・メンバーにも完璧さを求めない
・会社の目標と部下個人の目標をシンクロさせる
 →部下の将来像に目を向ける
・全ての人に発言の機会を与えて参加意識を高める
 →持ち回り議長ミーティング
・ものを使うと人前で話すことがラクになる
 →スライド、参考資料、小物など

ピンチのときこそ内向型の強みが活きる

・そもそも逆境に強い体質がある
 →ネガティブ思考は危機管理能力がある
・非常時の対応がリーダーの信頼性を左右する
・60%の自身で行動する勇気を持つ(合格ラインを下げてよい)
 →試してみて後で修正すればOK
 →本当の合格ラインは想像以上に下にある
・トラブルは心を鍛える絶好のチャンス

肩の力を抜けば自然と部下がついてくる

・ゲーム化でストレスを減らす
 →ストレスは減らせば減らすほどうまくいく!
・リーダーの経験は一生の財産になる
 →(内向型+経験)社会人として生きていく力が強くなる
 →苦労は必ず報われる
・自分をオープンにすれば世界が変わる

新たに得られた知識・情報・気づき・考え方など

  • 自分が「相手のマイナス面に意識が向きがちな性格」なのかもしれない

『内向型人間のリーダーシップにはコツがある』を読んで実行すること

  • 相手の目を見て自分から先に挨拶する

『内向型人間のリーダーシップにはコツがある』はこのような人にお勧めします

自他共に認める、生粋の「内向型人間」のワタクシです。
この本の話はまさに自分そのものという感じで、途中から自分に重ねて笑えました。
内向型ではない人には何を言っているのかわからない本かもしれません。(というか、外向的な方がこのような本を読むこと自体が無いと思いますが・・・)
人を率いる立場になると、自らの内向的な性格の扱いに葛藤が生じる機会は必ずあると思います。そんな人が読むと、少し勇気付けられる本ではないかと思います。

ということで、最後までお読みいただきありがとうございました!

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