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本を読み続ける中小企業経営者の読書記録

『超一流の雑談力』のレビュー

   

『超一流の雑談力』とは

タイトル: 超一流の雑談力
著者:安田正
出版社:文響社 (2015/5/20)

おススメ度
★★☆☆☆
(2点/5点満点)

『超一流の雑談力』の概要

雑談の始め方

・自己開示をうまく使う
(1分以内に収める、ほどほどの失敗談がよい)
・テッパン話しは3回練習するとモノになる
・高めの声で気持ち早めに話す
・開口一番は「よろしくお願いします」

何を話題にするのか

・最初の話題は天気かニュース(当たり障りなし)
・FunnyではなくInteresting
 ⇒違うジャンルで5~6個仕込んでおく
・「雑学」ではなく「使える知識」がよい

思わず心を許してしまう聞き方

・相槌の「さしすせそ」

     

  • さすがですね
  • 知らなかったです
  • 素敵ですね
  • センスがいいですね
  • それは凄いですね

 ⇒「相手の話に価値がある」というリアクションをとる

・オウム返し+質問(相手が返しやすい球を投げる)
・相手のバックグラウンド(どういう人か)を深堀できる質問
 ⇒時計というモノではなく、時計を持っている人にフォーカスする
・会話の内容は必ずメモを取っておく

出会ってすぐに距離を縮める方法

・「ちょいモリ」をする
・ほめるときは「つぶやき褒め」をする
 →このときは視線をはずしてもよい
・「ファンになっていいですか?」
 →会話の結びで好印象 ⇒終わり良ければ全て良し

更に距離を縮める二度目の雑談

・前回教えてもらったことに触れる

相手によって話し方、話題を変える

・雑談すべきでは無いタイプの人もいる
・プライドの高いボスタイプ
 ⇒雑談をフックにして相手にメリットのある話
 ⇒上手に褒めて懐に入る
・やさしくて話しやすい人(いい人)
 ⇒強すぎず、弱すぎず、ギリギリの押しで接する
・さっさと結論が欲しい人
 ⇒数字、事実、根拠を示しながらプレゼンするように話す
・社交的なネアカタイプ
 ⇒乗せて、乗って、楽しい会話が信頼へ繋がる
・おとなしい人
 ⇒焦らず相手の言葉を待つ

雑談から本題への入り方

・あくまで雑談からヒントを得た体で入る
・ポイントを予告する(「3つあります」)
・沈黙を恐れず慈愛の言葉で待つ

雑談トレーニング
  1. エレベータで「何階ですか?」
  2. 会計時に店員と話す
  3. 混んだ居酒屋で店員をスマートに呼ぶ(よく通る声の練習)
  4. アウェーの飲み会・パーティに参加
  5. 社内の苦手な人と軽く雑談
  6. ウケる社内スピーチを考える
  7. 謎かけを練習する
  8. 結婚式等のフォーマルな場で乾杯の挨拶

新たに得られた知識・情報・気づき・考え方など

  • 雑談からヒントを得た体で本題に入ると、確かに流れはよさそう

『超一流の雑談力』を読んで実行すること

  • 「使える知識ネタ」をストック
  • 会話の内容はメモをとり、次回に触れる
  • もし機会があれば「ファンになっていいですか」と言ってみる

『超一流の雑談力』はこのような人にお勧めします

通勤電車の中に広告を載せていて、目に入った本です。
自社で「雑談が苦手」と言っていた営業担当者のことを思い出し、
何かヒントになることがあればと、興味半分で読んでみみました。

アマゾン等でもベストセラーになっているようですが、
個人的には、内容は少し薄いかな~と思います。
なので、その営業の人にも特に紹介はしませんでした。
ビジネスパーソンとしてある程度の水準にある人に薦めることは、
少し失礼なような気もします・・・。

ただ、短時間でサクサク読める本ではあるので、
雑談に苦手意識のある営業の人などは、目を通しても良いかもしれません。
いくつかは使えそうな内容があると思います。

個人的には、コラムのようなところに小さく載っていた
バフェットの言葉(話し方は人生において重要な財産となる)が良かったです。
結局は「誰の言葉なのか」によって、こちらの感じ方が変わるんですよね。

いずれにしても、このようなタイトルの本が売れているということは、
「雑談」で困っている人は意外に多いのかもしれませんね。

ということで、最後までお読みいただきありがとうございました!

 - 営業系, 書評